発酵とは
この世界での発酵とは主に好気性微生物・通性嫌気性微生物によって行なわれ、その微生物の代謝に酸素を必要とする生命活動を行なわせるものである。
発酵を行なうことにより、いわゆるほだ木マットを幼虫にとって消化しやすいものとし、さらに添加物(もしくは添加物が微生物の代謝によってできる副産物)とあわせることによって幼虫の成長に必要な栄養素を補い、健康?で大きな固体を作出するための餌とするのが目的である。
良好な発酵を行なうための微生物群の添加
| 添加物 |
有用菌 |
備考 |
| 納豆、わら |
納豆菌(バチルス・ナットー)、枯草菌(バチルス・スブチルス) |
納豆菌は40-50℃で生育するグラム陽性、好気性の有胞子桿菌で、たんぱく質の分解力、でんぷんの糖化力、脂肪分解力も強い。
納豆菌が生産する粘質物は、グルタミン酸ポリペプチドとフラクタン(果糖の重合体)の混合物といわれている。
一方、枯草菌(バチルス・スブチルス)も、納豆菌と同様に強力なたんぱく質分解酵素やでんぷん液化酵素を分泌する。 |
| みそ |
かび |
アスペルギルス・オリゼ(こうじかび)
アスペルギルス・ソヤエ(しょう油かび) |
酵素の生成(プロテアーゼ、アミラーゼ)。 |
| 酵母 |
サッカロミセス・ルキシ
トルロプシス |
ビタミンを生産し、酵母・乳酸菌への提供。 |
| 細菌 |
乳酸菌 |
ペディオコッカス・ハロフィリス
ストレプトコッカス・フェカーリス |
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| 枯草菌 |
バチルス・スブチルス |
組織を軟化し、きめを細かくする。 |
発酵の終息
糖質が一定量を下回る場合、発酵は終息する。
しかし、ほだ木の主成分であるセルロースも微生物から見ると難分解性の糖質であるので、他の要素(十分な脂質・たんぱく質)が加われば発酵は行なわれる。
異常発酵
腐敗(異常発酵)は、嫌気性菌および通性嫌気性菌によるたんぱく質の分解・生成であり、生育に悪影響をもたらすたんぱく質が少なからず生成されるので、腐敗後は通常発酵を行なう必要がある。
当然、ガスを抜く程度ではなく、再発酵程度覚悟しないといけないと思う。
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細菌
原核生物(Prokaryote) |
菌類
真核生物(Eukaryote) |
| 細胞器官 |
細胞器官はない |
核、ミトコンドリア、葉緑体、液胞、リソソーム、ゴルジ体 |
| 細胞壁 |
ペプチドグリカン |
キチン、マンナン、グルカン |
| DNAの存在様式 |
1.核膜に包まれることなく核様体内に存在、染色体はない。
2.巨大な(長さ1mm)の環状 |
細胞周期のある時期にはDNA、およびタンパクからなる染色体が形成される。多くのDNAは核膜に包まれた核内にある。 |
| 呼吸反応 |
細胞膜に局在する酸化酵素により有機物を酸化する。 |
ミトコンドリアの基質にクエン酸回路に関与する諸酵素が含まれ、クリスタや内膜に電子伝達系、酸化的リン酸化に関与する諸酵素が局在する。 |
| 酸素に対する反応 |
多くは純嫌気性、一部は条件的嫌気性、微好気性、好気性 |
ほとんどすべてが好気性生物 |
| 物質代謝 |
物質代謝は非常に変異に富む。 |
エムデン-マイヤーホッフ反応、クレブス回路、チトクローム電子伝達系など呼吸に関与する経路は共通。 |
| 鞭毛 |
フラジェリンというたんぱく質からできた単純な構造。 |
チューブリンなどのたんぱく質よりできており、9+2配列をとる微小管から形成されている。 |
発酵マットを好むかぶ・がたはペプチドグリカンを消化できる酵素をもち、菌糸も好むがたはキチン、マンナン、グルカンなどを消化できる消化酵素(効率?)をさらにもっていると思われる。
2004.07.27少し追加
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